解説と攻略法 (Ver. 1)

動作環境

 

ブラウザで動きます。Chromeでエラーが出て動かない時は、なにか拡張機能が悪さをしていることがあるそうで(私はそうでした)、シークレットモードにすると動きます。あるいはFire Foxでも動作確認済みです。そしてFire Foxの方が、ゲームのウインドウをアクティブにしていなくても動いてくれるという良い点もあります(なぜかChromeではこれが動かない)。動作スピードも少し違うような気がします。お好みの方で動かしてみてください。
ブラウザで動くので、スマホでも動きます。ただちょっと遅いので不便かもしれません。新しいタブレットやスマホなら大丈夫なのかもしれませんが、持っていないので未確認です。

本シミュレーションゲームのコンセプト

本シミュレーションゲームは、地球と生物進化の相互作用を体験するために、以下に説明する地球環境と生物進化に関わりそうな要素(二酸化炭素の循環とか、光合成とか)を片っ端から導入しています。各パラメータの値やタイムスケールはゲームが成立するように調整をしていますが、導入した要素については科学的に妥当なものだけを導入しています。ですので、このゲームで過去の地球と生物進化において起きたことの少なくとも一面は抽出できているのではないかなと思っています。とはいえ、あくまで楽しむために作ったゲームですので、あまり正確性は期待しないでください。また以下の解説はあくまでこのゲームの中のルールを説明しています。本当の地球のルールとは少し違う場合もあるので注意してください。もっとちゃんとしたことが知りたい方は一番下の引用文献を参照してください。

攻略法

難易度について

難易度には「ふつう」と「むずかしい」があります。「ふつう」は特に何もしなくても、すべての生物が出ることが多いです。一応、地球の生物史に近くなるようにパラメータを設定しているつもりですが、たくさんの確率過程があるので、そうならないことも多いです。また、「ふつう」でやっていても、時間がかかりすぎると水がなくなって生物が全滅する場合があるので、自動ボタンにチェックを入れるか、ときどき隕石を落とす必要があります。作者的には、「ふつう」で自動ボタンにチェックをいれて、仕事の合間にときどき眺めるのが楽しいと思っています。

「むずかしい」にすると隕石と噴火の頻度がものすごく上がります。しょっちゅう隕石が落ちてくるので、放っておくとすぐに陸がなくなります。プレート運動を増やして水を地中に送る必要があります。また噴火もよく起こるので頻繁に寒冷化が起きて、多くの生物が絶滅してしまいます。太陽光のスライダーをこまめに調節しましょう。太陽光のスライダーはZとXのキーでも操作できます。「むずかしい」ですべての生物を出すのは結構大変だと思います(作者はできませんでした)。

地球が凍り付いたとき

特に最初のころは地球がほぼ完全に凍り付く場合があります。たいていの場合、初めてシアノバクテリアが増えだすと、彼らが生み出した酸素によりそれまで温室効果を担っていたメタンが分解され急速な寒冷化が起き、地球全体が凍結します(いわゆるスノーボールアースです)。タイミング良く火山の噴火や隕石の衝突があると寒冷化はもっとひどくなります。凍っているところでは生物の活動が起きなくなるのでつまらないかもしれませんが、よく見ると二酸化炭素が増え続けています。十分な二酸化炭素がたまれば温室効果により自然に氷はとけるので気長に待ちましょう。待てない人は太陽光スライダーをいじって太陽光を強くすればすぐに溶けます。ただ太陽光をそのままにしておくと灼熱の世界になってしまうので、また凍らない程度に戻しておきましょう。

地球が凍ったり溶けたりを繰り返すとき

うえで説明したような二酸化炭素のフィードバックループと気温と反射率のフィードフォーワードループが組み合わさると、気温と二酸化炭素濃度が振動する条件が現れます。これが現れると地球が凍ったり、溶けたりを繰り返すことになります。これも放っておくとそのうち収まります。おそらく太陽光がだんだん強くなるため、あるいは生物の種類が増えるとその呼吸と光合成で大気組成が動きにくくなるためかなと思っております。手っ取り早く抑えたいときは、少し太陽光を強くすればよいです。

大型生物が出ないとき

大型生物(大型両生類、大型爬虫類、恐竜、大型哺乳類、霊長類、ヒト)のうち一部が出ないときは、多くの場合、自由エネルギーが足りません。まずはその場所に多くの種類の植物が存在していることが必要です。また、自由エネルギーの項目で説明しているように、このゲームではどんなに植物(厳密には光合成生物)が豊富でも、ある場所には最大2種類までしか大型生物が生存できないことになっています。したがって、もしその場所に大型生物(多くの場合、最初に出てくる大型両生類と大型爬虫類)がいた場合、他の大型生物はその場所では生存できません(そもそも進化していません)。その場合は、なんとかしてすでにいる大型生物をとりのぞくことが必要です。大型両生類と爬虫類の場合は低温に弱いので、隕石を落とすと簡単にいなくなります。恐竜については少し死ににくいですが、それでも哺乳類よりは低温に弱く設定しています。微妙な気温の変化は太陽光スライダーを使いましょう。霊長類は恐竜や大型哺乳類より少し高温に強く設定しているので、温度を高めにすると生まれやすいはずです。また霊長類とヒトが生まれるためには何らかの木(シダ(木)、裸子植物、針葉樹、被子植物(木))の存在が必要になります。また、ここで述べている大型生物はほぼ陸生ですので、陸が多くあった方が出やすくなります。
 以上が特定の大型生物を出やすくする条件ですが、ただ多くの場合、地球上にはいろんな気温の場所が存在していますし、その地形もバラバラですし、進化するかどうかは確率的ですので、ときどき隕石を落としながら気長に待っていれば、いつかすべての生物が出てきます。もし出てきたらその周囲の気温など環境をチェックし、その生物が過ごしやすいように太陽光などを調整してあげれば増えてくれることでしょう。

軟体生物(二枚貝、巻貝、タコ・イカ)、魚類(コノドント、軟骨魚類、硬骨魚類、肉鰭類)がでないとき

これらの生物がでない、あるいは途中までしか出ないときは、海が少ないことが多いです。これらの生物は主に水生ですので海が必要です。またその誕生と生存は確率的なので海の面積が大きいほど生存しやすくなります。加えて二枚貝などは陸の近く、巻貝は陸か陸の近くでしか生存できませんし、肉鰭類は陸の近くでないと生まれないことになっていますので、陸もないといけません。ちなみになぜ肉鰭類が陸の近くでないと生まれないかというと、彼らの持つ太い鰭(ひれ)は海岸に生い茂る水草をかき分けながら泳ぐために進化したという説があり、それに則っているからです。

自動ボタン

このボタンにチェックを入れておくと、水が減りすぎたら自動的に隕石を落としてくれますし、太陽光が強くなりすぎたら自動的に減らしてくれます。難易度が「ふつう」であれば、このチェックをいれておくだけで、いつかはすべての生物が出現します。

隠しキャラ

特殊な条件でしか出現しない生物(イエネコ、ペンギン、クジラ、サボテン、スケ―リーフット、フンコロガシ、サンゴ礁、クマノミ)がいるので、探してみてください。

解説:地球関係

地球全般

ゲーム画面の地球は約80x40マスの地形で出来ています。上半分が北半球、下半分が南半球で真ん中に赤道があると思ってください。左端は右端とつながっていて端のない世界です。また、単純化のために上の端は下の端とつながっています。

大気組成

本ゲームの大気には酸素、二酸化炭素、メタンの3種類の気体があります。このうち二酸化炭素とメタンは地形に時々存在する熱水噴出孔(火山や温泉っぽい場所)から常に放出されています。また火山の噴火によっても大量に放出されます。ちなみに熱水噴出孔はプレートが移動して新しい地殻が生まれた時にときどき出現し、確率的になくなります。火山の噴火はときどき確率的に起きますし、噴火ボタンを押せばいつでも起こせます。下の「気温」のところで詳しく説明しますが、二酸化炭素とメタンは温室効果をもたらします。

酸素についてですが、酸素は生物からしか生まれないことにしています。そして生物のなかでも酸素発生型の光合成をする生物(主に植物)に限られます。ゲーム中で最も早く生まれるのはシアノバクテリア(藍藻)という細菌です。この生物が生まれると、大気中の二酸化炭素を消費して少しずつ酸素ができることになります。ただし、大気中にメタンがあると、できた酸素はすぐにメタンと反応して二酸化炭素に戻ってしまいます。実際に大気中の酸素濃度が上昇するのはすべてのメタンが無くなってからとなります。

各気体の濃度は%で表されています。現在の地球の大気圧を100%としたときの割合です。したがって、100%を超えることもあり得ます。ちゃんと圧力の単位にしようかと思ったのですが、分かりにくいかと思ってやめました。ちなみにきっと大気圧がどんどん大きくなると太陽光を遮ったりしそうなのですが、その効果は(普通にやっている限りマイナーかとおもって)入れていません。あと水蒸気も同じ理由で考慮していません。

二酸化炭素は下で詳しく説明する風化作用によって減少します。メタンは上で説明したように酸素との反応によって減少します。酸素は生物が行う好気呼吸によって二酸化炭素に戻ります。また生物に依存しない酸化反応によっても濃度依存する速度で二酸化炭素に戻ります。

風化作用

二酸化炭素は風化作用によって大気から失われます。風化作用とは具体的には二酸化炭素が水に溶け、岩石の成分と反応して個体になる作用です。これによって大気中の二酸化炭素は地殻のなかにとりこまれます。この風化作用は海の地形の数と陸の地形の数の両方に比例することにしています。したがって、画面上に海と陸が半々くらいあると最も早く風化作用が進みます。すべて海、あるいはすべて陸だと風化は起こりません。風化作用は気温にも依存します。気温が上がると風化作用も大きくなり、二酸化炭素が減りやすくなります。これによって、二酸化炭素が増えると温室効果によって気温があがり、気温が上がったことによる風化作用の増加により二酸化炭素が減るというフィードバック効果が働きます。逆に二酸化炭素濃度が下がって温室効果の現象により気温が下がると、風化作用も減少して二酸化炭素が減りにくくなるというフィードバック効果も起きます。これらのフィードバック効果によって二酸化炭素はある一定の範囲に落ち着くことになります。

温室効果

このゲームでの温室効果ガスは二酸化炭素とメタンの2種類です。メタンは二酸化炭素の25倍の効果があることにしています。メタンは酸素が現れるとほとんどなくなるので、ほとんどの時間は二酸化炭素濃度が温室効果を決めています。「気温」の項で詳しく説明をしますが、気温はこれらの濃度と太陽光の強さから計算をしています。

気温

このゲームでは地球の標準気温と、各場所の気温という2種類の気温があります。地球の標準気温は、太陽光の強さに比例し、温室効果ガスの濃度の対数に比例するように計算をしています。この標準気温を基準にして各場所の気温を計算しています。各場所の気温はまず緯度に依存します。低緯度(赤道近く)は標準気温より暖かく、高緯度(極地近く)になるほど寒くなるように設定しています。さらに標高が高くなるほど気温が下がる効果を追加して最終的な気温が決まります。これらの各場所の気温の平均が表示されている平均気温となります。

太陽光

太陽光の一部は地表で反射しますが、反射しなかった太陽光によって地球が温まります。したがって、太陽光を強くすると地球全体が暖かくなり、弱くすると寒くなります。このゲームで、地球の歴史にしたがって経過時間にともないすこしずつ太陽光が強くなります。したがって、経過時間に応じて少しずつ地球は熱くなっていきます。自分で調整したい場合には、スライダーで太陽光の強さを調整してください。「自動ボタン」をチェックしておくと、太陽光が一定範囲に収まるよう自動的に上がったり下がったりするようになるので、自分で何もしたくない人はチェックマークを付けておいてください。

反射率

太陽光のうち一部は地表で反射します。その反射率は各場所の状態によって決まります。凍った海や地表では約80%、凍っていない海は5%、草や木の無い陸地は25%、草や木のある陸地は5%反射するとしています。したがって、もし地球が冷えて凍り付いた場合、ほとんどの太陽光が反射してしまうので、地球はますます冷えることになります。このフィードフォーワード効果によって、一度凍り付いた地球はますます冷えることになります。完全に地球全体が凍り付いた状態はスノーボールアースと呼ばれますが、一度そうなるとなかなか元には戻らなくなります。ただ、それでも熱水噴出口からの二酸化炭素の放出は続いていますので、時間がたって十分な温室効果によって一部の氷が解けるまで温まれば、一気に地球全体の氷が解けることになります。

降水量

各場所の降水量は、実際の地球に倣って緯度と風向きと周囲の地形によって決まっています。まず、緯度に応じて基礎降水量が決定されます。例えば赤道直下の降水量は多く、30度くらいで低下し、60度までは上昇し、90度まで再び減少します。次にやはり緯度に応じて風向きを決めます。赤道から上45度までは右上から左下への貿易風、上45度から70度までは左下から右上の偏西風、上70度から90度までは右上から左下の極東風が吹くとしています。南半球はこの逆です。これらの風の流れに従って、海から水が運ばれて衝突した陸地の降水量を上昇させています。この効果によって北半球の東海岸は緯度のわりに降水量が多くなります。また降水量は気温には影響を受けないとしています(影響しそうな気もするのですが、データが見つからなかったためです)。降水量は生物の生存に大きな影響があります。

プレート運動

一定時間ごとにプレートが動きます。このゲームでは、プレートの数は1-3個にしています。まず最初にランダムに各場所を3つのプレートに分割しています。各場所には密度がランダムに設定されていて、その値からプレートの重さが決まります。各プレートはランダムな向きと速さで動きます。プレートどうしがぶつかるときは、軽いプレートが残り、重いプレートは地中に埋め込まれるとしています。このとき一部の地面は付加物として上の軽いプレート上に残ります(それにより標高が上がります)。生物については、軽いプレート上の生物が残り、重いプレート上の生物はいなくなるとしています。プレートが分かれているところには新たな地殻が生じるとしています。新たな近くの標高は低いとしているので、たいていの場合深海になります。この新たな地殻には一定頻度で熱水噴出孔が生まれるとしています。新たな地殻には年齢が設定されており、ある程度の間は移動のたびに少しずつ標高が低くなっていきます。プレート運動が続くとプレートの数は減っていくことになりますが、残りのプレートが1になった時点で、新たなプレートが生まれることにしています。また、プレート運動によって生まれた熱水噴出孔は一定頻度でなくなります。

地球上の水はプレート運動により少しずつ地中に運ばれます。これによりプレートが動くたびに少しずつ地表から失われていきます。隕石を落とすと、隕石から一定量の水が供給されることにしています。

隕石

隕石ボタンを押すとどこかに水を含んだ隕石が落ちてきます。またまれに勝手に落ちてきます。隕石が落ちるとその衝撃によって塵が巻き上げられて、一定期間太陽光が弱くなり寒冷化します。

噴火

噴火ボタンを押すとどこかで火山が噴火します。またまれに勝手にどこかで噴火が起きます。噴火すると巻き上げられた火山灰により一定期間太陽光が弱くなり寒冷化します。噴火の際には二酸化炭素とメタンも増え温室効果は大きくなるのですが、太陽光が弱くなる効果の方が大きいです。

解説:生物関係

生物一般

各生物はそれぞれ特有の性質を持っています。例えば、生育可能な気温や降水量などが違いますし、陸でしか生きられないもの、海でしか生きられないもの、両方で生きられるものがいます。このような性質は、現存および過去の生物の性質から決めています。一部データが見つからず、適当に決めているところもあるので、これは違うぞという点はデータを教えていただけると幸いです。

すべての生物について、進化条件、生存条件、増殖条件という3つの条件が決められています。進化条件を満たすとその生物が進化し、生存条件を満たすと生存し続けます(満たさないと死にます)。増殖条件を満たすととなりの場所に増えます。これらの条件は生物ごとに異なります。

気温が氷点下になって地表や海が凍り付くと、そこにいる生物はほぼ活動を停止します。呼吸や光合成は行われませんし増殖もしません。死ぬかどうかは生物によって違います。大型生物だと死ぬものも多いですが、単細胞生物では凍ったくらいではなかなか全滅しないとしています。

進化条件

LUCAを除くすべての生物について、進化して生まれるためには祖先の生物が必要です。祖先となる生物は基本的に系統樹上で直近に分岐した生物ということにしています。また多くの場合は各生物に応じた酸素濃度も必要です。さらに一部の生物については、追加の条件(例えば別の生物の存在など)が必要な場合もあります。これらの条件を満たすと生物ごとに異なる確率で進化が起こります。LUCAだけは熱水噴出孔から一定確率で生まれることにしています。

生存条件

生存条件を満たすためには、1.適切な気温、2.適切な降水量(海の生物は関係なし)、3.サイズに応じた十分な自由エネルギーを必要とします。またすべてではありませんが、多くの生物が、4.酸素、を必要とし、一部の生物が5.二酸化炭素、6.海水中のリンなどのミネラルを必要とするとしています。これらが満たされないときは、確率的に死んでいくことになります。詳細は下に記しますが、各条件や死にやすさは生物ごとに異なります。

増殖条件

増殖するは、ほとんどの場合生存条件と同じ気温が必要です。それを満たした場合、生物ごとに異なる確率で増殖が起こり、隣り合うランダムな場所に同じ生物が増殖します。この確率は生物ごとに異なり、増殖しやすい生物、しにくい生物がいます。

自由エネルギー

すべての生物が生存するためには、その生物のサイズに応じた十分な自由エネルギーが必要です。要するに栄養のことです。自由エネルギーはシアノバクテリアや植物などの光合成生物によってつくられます。各光合成生物には作り出せる自由エネルギー量が決められています。各場所において、作り出された自由エネルギーの総量から、その土地において維持できる従属栄養生物のサイズと数が決まります。小さい生物であれば、少しの光合成生物(例えばシアノバクテリアだけでも)維持できますが、大型生物は多数の光合成生物がいないと維持できないことになっています。これにより同じ場所に生存できる大型生物(大型両生類、大型爬虫類、大型哺乳類、恐竜、霊長類、水竜、海獣、ヒト)の数は限られています(最大でも2種類)。大型生物ほどニッチが限定されていることになっています。自由エネルギーは基本的に光合成生物がいないと生じませんが、例外的に熱水噴出孔の周りには存在するとしています。したがって、最初の光合成生物であるシアノバクテリアが生まれる前は、生物は熱水噴出孔の周辺でしか生きられません。

各生物の進化条件、主な生存・増殖条件(バージョンアップに伴ってちょっと変わるかも)<

LUCA
進化条件:熱水噴出孔
生存条件:熱水噴出孔周辺
増殖:遅い

好気性細菌
進化条件:化学合成細菌
生存条件:100℃以下、海、陸上で降水量200mm以上
増殖:酸素濃度に依存

古細菌
進化条件:LUCA
生存条件:100℃以下、海、陸上で降水量200mm以上
増殖:酸素濃度に依存

化学合成細菌
進化条件:LUCA
生存条件:80℃以下、海、陸上で降水量200mm以上
増殖:遅い

原始光合成細菌
進化条件:化学合成細菌
生存条件:80℃以下、海、陸上で降水量200mm以上
増殖:遅い

シアノバクテリア
進化条件:原始光合成細菌
生存条件:80℃以下、海、陸上で降水量200mm以上、二酸化炭素>0%
増殖:二酸化炭素濃度に依存

原生動物
進化条件:古細菌、好気性細菌
生存条件:50℃以下、海、陸上で降水量1800mm以上
増殖:酸素濃度に依存

酵母
進化条件:原生動物
生存条件:60℃以下、海、陸上で降水量500mm以上
増殖:遅い

カビ・キノコ
進化条件:酵母
生存条件:60℃以下、海、陸上で降水量500mm以上
増殖:普通

クラゲ
進化条件:原生動物
生存条件:50℃以下、海
増殖:酸素濃度に依存

扁平動物
進化条件:クラゲ
生存条件:50℃以下、海
増殖:酸素に依存

二枚貝
進化条件:扁平動物
生存条件:0-40℃、海
増殖:普通

巻貝
進化条件:二枚貝
生存条件:0-40℃、海、陸上で降水量1800mm以上
増殖:普通

イカ・タコ
進化条件:二枚貝
生存条件:5-40℃、海
増殖:普通

紅藻
進化条件:原生動物、シアノバクテリア
生存条件:0-60℃、陸の近くか浅い海
増殖:二酸化炭素に依存

緑藻
進化条件:紅藻
生存条件:0-50℃、海、カビ・キノコがいれば陸上で降水量500mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

コケ
進化条件:緑藻
生存条件:0-50℃、陸上で降水量1000mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

原始植物
進化条件:コケ
生存条件:0-50℃、陸上で降水量800mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

シダ(草)
進化条件:原始植物
生存条件:10-50℃、陸上で降水量500mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

シダ(木)
進化条件:シダ(草)
生存条件:10-50℃、陸上で降水量500mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

裸子植物
進化条件:シダ(木)
生存条件:10-40℃、陸上で降水量300mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

針葉樹
進化条件:裸子植物
生存条件:-20-20℃、陸上で降水量300mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

被子植物(木)
進化条件:裸子植物
生存条件:0-40℃、陸上で降水量300mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

被子植物(草)
進化条件:被子植物(木)
生存条件:0-50℃、陸上で降水量10mm以上
増殖:二酸化炭素に依存

線虫
進化条件:原生動物
生存条件:40℃以下、海、陸上で降水量1800mm以上
増殖:酸素に依存

サソリ・クモ
進化条件:線虫
生存条件:5-40℃、海、陸上で降水量100mm以上
増殖:普通

三葉虫
進化条件:線虫
生存条件:5-40℃、海
増殖:普通

多足類
進化条件:サソリ・クモ
生存条件:5-40℃、海、陸上で降水量100mm以上
増殖:普通

甲殻類
進化条件:多足類
生存条件:5-40℃、海、陸上で海辺
増殖:普通

昆虫
進化条件:甲殻類
生存条件:0-40℃、陸上で降水量100mm以上
増殖:普通

ヒトデ・ウニ
進化条件:クラゲ
生存条件:0-40℃、海
増殖:普通

ホヤ
進化条件:ヒトデ・ウニ
生存条件:0-40℃、海
増殖:速い

コノドント
進化条件:ホヤ
生存条件:0-40℃、海
増殖:速い

軟骨魚類
進化条件:コノドント
生存条件:10-40℃、海
増殖:速い

硬骨魚類
進化条件:軟骨魚類
生存条件:10-40℃、海
増殖:速い

肉鰭類
進化条件:硬骨魚類、陸近くの海
生存条件:10-40℃、海
増殖:速い

両生類
進化条件:肉鰭類、陸近くの海
生存条件:10-40℃、陸近くの海、陸上で降水量1500mm以上
増殖:速い

爬虫類
進化条件:両生類
、 生存条件:10-40℃、陸近くの海、陸上で降水量400mm以上
増殖:速い

魚竜
進化条件:爬虫類
生存条件:10-40℃、海
増殖:速い

恐竜
進化条件:爬虫類
生存条件:5-40℃、陸上で降水量400mm以上
増殖:すごく速い

鳥類
進化条件:恐竜
生存条件:-5-40℃、陸近くの海、陸上で降水量400mm以上
増殖:速い

小型哺乳類
進化条件:両生類
生存条件:-5-40℃、陸上で降水量400mm以上
増殖:速い

大型哺乳類
進化条件:小型哺乳類
生存条件:0-30℃、陸上で降水量400mm以上
増殖:速い

海獣
進化条件:大型哺乳類
生存条件:0-30℃、海、海辺の陸上
増殖:速い

霊長類
進化条件:小型哺乳類、木
生存条件:0-40℃、陸上で降水量400mm以上
増殖:速い

ヒト
進化条件:霊長類
生存条件:-5-40℃、陸上で降水量400mm以上
増殖:速い

木材腐朽菌
進化条件:カビ・キノコ、高濃度の酸素、木
生存条件:木、60℃以下、陸上で降水量500mm以上
増殖:遅い

社会性昆虫
進化条件:昆虫
生存条件:0-40℃、陸上で降水量100mm以上
増殖:速い

大型両生類
進化条件:両性類
生存条件:15-40℃、陸近くの海、陸上で降水量1500mm以上
増殖:すごく速い

大型爬虫類
進化条件:爬虫類
生存条件:15-40℃、陸近くの海、陸上で降水量400mm以上
増殖:すごく速い

人間
進化条件:ヒト
生存条件:-20-40℃、陸上で降水量200mm以上
増殖:すごく速い

参考文献

キャンベル生物学 原書11版
大気の進化46億年 田近英一
46億年の地球史 田近英一
凍った地球 田近栄一
地球進化46憶念の物語 ロバート・ヘイゼン
絵でわかるプレートテクトニクス 是永 淳
学研の図鑑 LIVE 古生物
アーキア生物学 日本Archaea研究会、石野良純、跡見晴幸
植物が出現し、気候を変えた D・ピアリング
微生物が地球をつくった ポール・G・フォーコウスキー
生命最初の30億年
藻類 ルース・カッシンガー
地球史を読み解く 丸山茂徳
地球と生命の進化学 沢田健、綿貫豊、西弘嗣、栃内新、馬渡峻輔
生命40億年全史 リチャード・フォーティ
図説 地球科学の辞典 鳥海光弘
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